「読解力のつばさ」とは

すべての小中学生が
十分な読解力をもち、

望む未来を目指せる社会を
目指して

生まれ育った環境や受けた教育によって学力に差が生まれる「教育格差」。

その解消のために、私たちは2020年から

読解力を高めるための無料デジタル教材を作成・普及しています。

活動の始まり

私は小学校教員を10年以上しています。

教員生活の中で、言葉をあまり知らず、自分の考えを伝えられない
子どもたちを見てきました。
そうした子どもたちは、教科書に書いてあることも、
先生の説明もよく分からないまま授業時間を過ごします。

言葉の力(読解力)が低くて困るのは、国語だけではありません。
算数も理科も社会でも、授業についていくのが大変です。
どの教科も、言葉の説明を聞いたり、読んだりして、理解するものだからです。

私は、そうした子どもたちに合わせて、授業内容を変更したり、
給食準備の時間に個別に教えたりしてきましたが、それにも限界がありました。
なぜなら、各学年で教える内容とそのための時間数が決められているからです。
そうした子どもたちの読解力を高めるための知識も教材も不足していました。

読解力が低い子どもの家庭は、経済的な余裕がないことが多いのも問題でした。
塾に通ったり、民間の通信教材を買うことが難しいのです。

彼らの様な読解力の低い子どもは日本中にいます。
そのほとんどは、低い読解力のまま小学校を卒業していきます。
将来の進学先や、選べる仕事も限られてしまいます。

そうした子どもたちが、必要な読解力を身につけ、
望む未来を目指せるようにするために、
私は、日本および海外の読解力の論文や文献を読み漁りました。
様々な教材も調べました。
そして、読解力を高める方法を見つけました。

「公立の小中学校で使える無料のデジタル読解力教材を作って、
すべての子供たちが読解力を身に着けられるようにしよう」
2020年に、私はそう考えて教材を作り始めました。

これが、活動の始まりです。

代表 森川 聡

教材

読解力には、語彙力、文法力、読書速度&持久力、長文読解力などが含まれます。
それぞれの能力を測定するための診断用教材と、能力を高めるための習得用教材を作っています。

診断用習得用
語彙力「ごいす~」
試作版公開
「ワードクライシス」」
試作版公開
文法未作成未作成
読書速度&持久力未作成未作成
長文読解力未作成未作成


【教材1】語彙力診断システム「ごいす~」

語彙力とは、知っている言葉の量と質のことです。
言葉を知らなければ文章は理解できませんので、
読解力の土台となる力です。

「ごいす~」は小学生~高校生の語彙力を測定するシステムです。
スマホやタブレットで、言葉の意味を選ぶ4択問題約60問に答えると、
回答者が小学校から高校の何年生程度の語彙力をもつか判定します。
所要時間は10分間です。
「ごいす~」には教科書に頻出する語彙約5,300語が収録されています。

学校や塾の先生向けの団体モードと家庭で利用する個人モードがあります。
公開後、約2年間で公立小中学校や塾の団体利用や各家庭の個人利用を含め、
5000名以上の子どもの語彙力測定を行いました。


【教材2】語彙力習得ドリル「ワードクライシス」

小中学校での学習でよく使われる言葉を覚えられるドリルです。
現在、作成中であり、覚えられる言葉を追加しています。
2023年1月現在で約70の言葉を覚えられます。
Isabel L. Beck博士らが提唱するRobust Vocabulary Instructionという
語彙指導法に基づき、
・平易な言葉で定義を知る
・複数の例文を読む
・優しいものから難しいものまで、多様な言葉の問題に答える
・自分の生活と結び付けて学ぶ
・繰り返し練習をする
をしながら、言葉を覚えます。

ある学習塾で効果検証を行ったところ、
使用者は未知語の8割を覚えることができていました。


語彙力の教材の作成が終了したら、文法や音読の教材を作成していきます。

活動紹介

教材を作る

教材作りは、5つのステップに分かれています。

①設計
読解力のどの部分の力についての教材を作るか決めます。(例 語彙力)
そして、その力を測定するのか、その力を高めるのかを決めます。(例 高める)
その力についての、論文や書籍、既存の教材を調べ、
具体的にどんな教材にするかを決めます。

②試作品作成
①の設計で決めたとおりに、デジタル教材を作ります。
問題作りと、プログラミングを行います。

③効果検証
②の試作品をもって、塾や学校、科学館などへ行き、
子どもたちの反応や学習効果を調べます。

④改良
③の効果検証で問題点があれば、改良を行います。

⑤見た目、使い勝手向上
最後に、教材の見た目や操作性をよくする仕上げ(プログラミング)を行います。

教材を普及する

教材を、学校や塾、学習支援教室、家庭などで使ってもらうために
・教育関係者向けに宣伝を行います。
・学校や塾、科学館などで体験会を開催します。

普及活動の中で出たユーザー(子ども、先生、保護者)の意見を基に、
更に教材を改良することも行います。

ボランティア情報

私達「読解力のつばさ」の活動は、多くの協力者に支えられています。
ボランティアの内容は教材を作る、子どもに勉強を教える、プログラミングをする、など色々な活動があります。
時間的には、1時間以内に終わる手軽なものから、継続的・定期的に行うものまであります。

教材作り
①教材に使われる問題を作成する
②試作品の動作確認をする
③試作品の効果検証をする

教材の普及
①教材を、自分の子どもや働いている教育機関で使用する
②ユーザーの声を集める
③保護者や教育関係者に、教材を宣伝する

その他
①知り合いをボランティアに誘う

寄付と助成金

読解力のつばさの活動は、「無料の教材を作成する」という性質上、
収益を上げることが困難です。
したがって、寄付と助成金が主な収入源となります。

収入ゼロでも、活動が続けられる体制になってはおりますが、
寄付と助成金があれば、より速いペースで教材作成が出来ますし、
より多くの場所に普及ができます。

例えば、語彙習得ドリルの開発の場合、
寄付も助成金もないと、完成まで6年間かかります。
しかし、500万円あれば2年間で、
1000万円あれば1年間で完成させることができます。

寄付も助成金もない場合、
教材作成者は、読解力のつばさ以外の仕事で収入を確保しつつ、
隙間時間で教材作ることになります。

寄付や助成金が増えれば、教材作成者は
読解力のつばさの活動に、多くの時間を割けるので
教材作成のペースが速くなります。

寄付金+助成金完成にかかる時間
0円6年
500万円2年
1000万円1年
寄付+助成金の年間金額と語彙習得ドリル完成にかかる時間

つまり、より多くの子どもたちの読解力を高められるのです。
子どもたちの未来を、あなたの寄付で応援してくださいませんか?

タイトルとURLをコピーしました