読解力とは

目次
読解力の低い子供の将来は暗い

 ・小学1年生の時点で読解力には大きな差がついている
 ・読解力の差は年齢が上がるごとに広がる
 ・読解力が低い子供は、国語以外の教科もできない 

読解力の3つの構成要素
 ①語彙力(知っている言葉の数)
 ②音読力(文章を見た時に、早く正確に単語を認識する力)
 ③文法理解力
 
読解力を上げる4つの方法
 ①正確な診断(読解の知識・技能)
 ②個に応じた効果的・効率的な学習 
 ③家庭での親子の関わりの質と量の向上
 ④読書好きにする

読解力の低い子供の将来は暗い
私は小学校で教員をしていますが、その中で気づいたことがあります。
それは、子供たちは小学1年生の時点で読解力に大きな差がついている
ということです。
そして、その差は縮まらず、むしろ年齢が上がるにつれて拡大していきます。
低い子は低いまま大人に、優秀な子はそのまま優秀な大人になっていくのです。
読解力が低い子供は、どの国語の以外の勉強もできません
教科書に書いてあることも、先生や友達の話も、正確に理解できないからです。
では、読解力とは何でしょうか?

読解力の3つの構成要素
それは、文章を読んで理解する力=「読解力」です。
読解力は、
①語彙力(知っている言葉の数)
②音読力(文章を見て、スラスラ読む速度)
③文法理解力(単語や文の組み合わせで、どんな意味や構成になるかを理解する力)
の3つからできています。
 
1年生を対象に、知っている言葉の数(語彙数)を簡易的に調べてみました。
少ない子は2000語程度だったのに対して、多い子は10000語、平均は6000語でした。
文章を自力で理解できるためには、文章中の98%以上(※1)の言葉を知っている必要があります。語彙数が平均以下の子供たちは、教科書を読んでも、先生の話を聞いても、知らない言葉が次々と出てくるので、理解できません
※1 文章読解に関する文献のほとんどで95~98%となっています。
  ”厳密に”文章を理解するという基準で、98%を選びました。

同じく1年生を対象に、音読の速度を調べました。
遅い子供はスラスラ読める子供の1/2~1/3のスピードで、つっかえながら読んでいました。
音読がスラスラできる子供は、文を見た瞬間に、文の中の単語の読みと意味が頭に浮かびます。単語の認識が楽にできるので、文章の理解に集中できます。
でも、音読が遅い子供は、「この言葉は何て読むのかな?」「これはどんな意味だっけ?」と単語の理解に気を取られ、肝心の文章の意味を理解することができません。つまり、音読力の低い子供は、文字を目で追って、声に出すだけで精いっぱいで、文章を理解していないのです
 
1年生の算数の授業で、
「10が2こ、1が3こあります。あわせていくつですか?」
という問題に16と間違えて答えた子供が数人いました。
この問題の正解は23です。
なぜ、この子供たちは16と答えたのでしょうか。
彼らは、問題文の「あわせていくつですか?」のところだけを見て、
「あわせて」=足し算と判断し10+2+1+3=16と計算したのです。
文法理解力が低い子供たちは、文法的には考えようとせず、出てくる単語から意味を推測します理解ではなく、推測です。
日常会話では、文法理解力が乏しくても、これまでの経験や常識を使って、推測すれば、何とかなります。
でも、学校の勉強では、文法理解力がないと、言葉そのものを知っていても、意味を理解できないのです

読解力を上げる方法
読解力を上げる方法を紹介します。
    
方法1:正確な読解力の診断
最初にすべきは、その子供の正確な読解力の診断です。
語彙力、音読力、文法理解力を把握することで、その子にあった学習方法が分かります。
  
方法2:個に応じた効果的・効率的な学習
正確な診断結果を元に出された、学習方法に沿って学習をします。
①と②はセットです。診断と学習を繰り返しながら読解力を上げていきます。
 
方法3:家庭での親子の関わりの質と量の向上
語彙力、文法理解力は親子の会話の量と質で決まります。
特に、親とのかかわりが密な小学校中学年位までの子供にとって、親との会話は大きな影響力があります。
親子の会話の量を調べた研究によると、語彙力が豊富な子供と、乏しい子供の家庭では、親子の会話量に3倍以上の開きがありました。
また、適切な文法で話す親の子供は、文法理解力が高く、ぶつ切りの単語で話す親の子供は、文法理解力が低いという研究結果もあります。
前者の親は、「台所の白い棚の下から2段目から、白いお皿を4枚持ってきて。」のように話します。
後者の親は、「皿持ってきて。台所の棚、下の方。4枚。白でいいよ。」と話します。
 
方法4:読書好きにする
読書は語彙力を高めます。
会話より本に登場するのは語彙の種類が10倍以上多いからです。
教科書の文章には、会話では登場しない言葉が数多く出てきます。
特に学年が上がると、その割合が増えてきます。
日常的に読書をしない子供にとっては、学校の勉強は聞いたことのない言葉だらけで、理解ができないのです。
読む本のジャンルで、特に大切なのが説明的な本です。
そうした本を読むことで、文法理解力が高まります。
 

このサイトが提供するもの
このサイトでは、子供の読解力を上げるために次の4つを提供していきます。
 ①読解力診断ツール
 ②個に応じた効果的、効率的な学習教材&アプリ
 ③家庭での親子の関わりの質と量の向上に関する情報紹介
 ④読書好きにするための情報紹介
 
 必要なツールと情報を完成し、提供するまでには
数年かかると思いますが、出来上がったものから随時提供していきます。